G&MARKS(ジーアンドマークス)は『よい変化』をテーマに、日本の魅力を開拓するプロジェクトです。日本には未開の可能性や価値がまだまだあります。伝統文化や土地土地の魅力、人やものごとのアイデンティティを大切にし、これからの未来に向けてよりよい変化を起こす。そんな活動を応援し、紹介します。
CARE 4 SUPPORT:地域の社会課題と建築の新しい関係性

建築 × 地域

CARE 4 SUPPORT PROJECT(ケアフォーサポート・プロジェクト)は『地域』と『建築』のよりよい関係性の創出をテーマに掲げたプロジェクト。ライフラインや整備の行き届いた素晴らしい生活環境、安心安全の地域環境は、日本の魅力の一つといえる。その中にあって、地方都市の『地域課題』である高齢化世帯の増加、独り住まいの増加、空き家の増加などの問題は年々大きくなっている。また建築業界においては、人口の減少や地方都市から都心への人口流出などの問題で新築物件は減少し、リフォームや修理などの需要が増加している。

そのような時代背景や地域の状況を踏まえ、プロジェクトでは「地域」と「建築」のよりよい関係性を考え、建築のあり方を独自に定義している。高齢者や一人世帯において、『住まい(家)』のケアと『人』のケアはほぼ同一の意味合いであり、建築を『モノ』ではなく、より生活者の一部として考えるべき状況となりつつある。バリアフリー改修、修繕、植栽などの近隣対策、緊急時対策など、これらは『建築』でありながらも、そこに住まう『人』のケアという意味合いが強い。『住まい=人』という意識を高め、建築を人と定義し、建物に対しても人に対してもケアという言葉を用いる。そして、そのケアの延長として、介護の問題や空き家対策などの問題もサポートする。物理的側面のみならず、精神的側面を含めた安心安全のライフラインの構築、これがCARE 4 SUPPORT PROJECT(ケアフォーサポート・プロジェクト)の目標である。

CARE 4 SUPPORT PROJECT(ケアフォーサポート・プロジェクト)では、地域における専門家の連携強化、ネットワーク構築も課題としている。地元に根付いた地域密着の工務店を軸に、電気や設備、建具、植木や造園、セキュリティー、不動産、法律、介護など、地域を大切にする地元の専門家と連携し、柔軟に地域をサポートする体制を築いている。

群馬県高崎市でのプロジェクト実施

CARE 4 SUPPORT PROJECT(ケアフォーサポート・プロジェクト)は、群馬県高崎市で実施されている。地元の工務店が主軸となり、高齢者世帯のバリアフリー改修、設備機器の交換、各種の相談対応、家の見回りなどを行っている。同時に、地域のケアホームとのネットワーク強化や、相続対策を視野に入れた不動産連携などの環境整備を行い、建築を基点とした地域の新しい接点としてのケアプロジェクト体制を整えている。

また、近年の地域課題として掲げられる自然災害への対策に取り組んでいる。これは県や市などの行政も力を入れている問題である。冬場の雪害対策は毎年被害を生んでいる。見回りサポートを雪害時の巡回に活かし、一人高齢者世帯における家の老朽化に関しては、助成金の情報を踏むめアドバイスや事前修繕のケアなどを実施している。また空き家などの問題も、地域の課題である。『地域』における『建築』の価値を再考し、よりよい環境を生み出すための建築物の価値化などにも積極的に取り組んでいる。

CARE 4 SUPPORT PROJECT(ケアフォーサポート・プロジェクト)は、ありそうでない活動といえる。地元に根付いたチームにより、家族のような人間関係や信頼関係の中からこそ生まれる活動であり、独自の地域ネットワークから生まれる稀有な活動であり、新たな地域価値を創出するプロジェクトとして評価される。