G&MARKS(ジーアンドマークス)は『よい変化』をテーマに、日本の魅力を開拓するプロジェクトです。日本には未開の可能性や価値がまだまだあります。伝統文化や土地土地の魅力、人やものごとのアイデンティティを大切にし、これからの未来に向けてよりよい変化を起こす。そんな活動を応援し、紹介します。

地域を輝かせる新たな光!
歴史的魅力の再解釈と地域価値の拡張。

第3弾:萩市|『日本の歴史秘境』

城下町の古い街並みや萩焼、吉田松陰や高杉晋作など維新の原動力となった勤皇の志士たち。萩には、日本の重厚な歴史がある。江戸時代の『古地図(城下町絵図)で歩ける街』として知られる通り、地域は歴史的な景観や町わりを今に留め、その魅力は世界遺産としても認められている。自然も豊かである。日本海に面し、山々に囲まれ、三角州に発達した特異な地形の「水の都」。誰もが名を知る『長州藩』の中心藩都であり、自然、歴史、景観、あらゆる側面において無二のオリジナリティを有する、日本の個性に満ちた街。この萩市が今、移り変わる時代の中で、新たな地域の価値と魅力の開拓を始める。


  • 変わらぬ萩と、時を超え磨かれるアイデンティティ。

    山口県萩市。 山口県北部の日本海に面し、一方を日本海に面し、三方が山に囲まれた街。面積は700平方キロメートル程度。「江戸時代の地図がそのまま使える街」と呼ばれる萩市街部は、距離的には1日あればまわることもできる広さである。しかし、その魅力を1日で堪能しきることは難しい。日本海の沖あいには、大島、相島、櫃島、羽島、肥島、尾島の六つの平らな火山島が浮かび、東洋一小さい活火山もある。これらの風土が、萩独自の地域の形成と、世界遺産にまで登録される歴史的保存地区の継承につながってきた。

    自然、歴史、文化。既存の魅力に恵まれた萩が、今、新たな未来に向けて動き出している。市民憲章にうたわれる「進取の気風を受け継ぎ未来に向かって発展する」まちづくり。古き良き歴史の記憶を留めた街の魅力を教科書に納めることなく、風化させることなく、刻々と変化する時代にフィットさせ、時や国境を超えて伝えて行く。時代が変われば地域価値も変わる。大切なアイデンティティを守りつつもよりよい変化を遂げ、未来に機能する萩の魅力、日本の魅力を開拓する。新たな日本の価値が、ここに芽生えている。


  • 萩式(ハギシキ )プロジェクト

    時を経た地域価値の改新と未来価値の創出

    時代は移り変わり、ものごとの価値も移り変わる。変化をしなければ、時代に取り残されてしまう。自然、歴史、文化と、さまざまな魅力をもつ地域といえど、そのことは同じといえよう。『萩』は既存の魅力に甘んじることなく、自らの価値を多角的に拡張し、時代の変化を許容し、魅力を輝かせるための変化を始めている。萩には、江戸の『藩』として築き上げてきた無二の独自性がある。藩とは、当時の地域の仕組みでありスタイルである。今の時代において、なおその『藩』の価値が色濃く残っている稀少な地域が萩である。

    萩では、1つのプロジェクトが動き始めている。歴史や風土を踏襲しつつ、今の時代性や需要にフィットしたスタイル、萩の未来価値を育む仕組みを再構築する動きである。プロジェクトは、かつての『藩』に置き換えて『式』と表現し『新たな街のスタイルの創出=萩式(はぎしき)』と表現している。萩には街並み(塀など)、建物(建材・寺や蔵など)、自然、萩焼文化、夏みかん、他、「萩らしさ」を表すエレメント(要素・分子)が多数ある。この『萩らしさ』を構成する要素を1つ1つ解きほぐし、再構築して、多様な魅力の表現を獲得しようと試みている。見方を変える、切り口を変える。このようにして起こる地域価値のイノベーションは、潜在的な魅力が豊かな地域ほどに多様性を生み出す。そういった意味で、『萩市』は大きな可能性を秘めている。築100年を越す古民家が再生され、新たな滞在施設としてその活動拠点となる。モノとコト、未来と歴史の、まだ見ぬ化学反応がとても楽しみである。

  • HAGI-SHIKI PROJECT

    萩式(はぎしき)プロジェクト

    1. 萩式かけ算

    2. ハギブンノイチ

    3. 萩式の旅

    4. 発見!萩分子

    HAGI-NOIE

    萩の家

    HAGI-NOIE

    萩の家

    萩式(はぎしき)の活動拠点として、築100年を越す古民家の再生プロジェクトが進行中である。設計は早稲田大学名誉教授である建築家、入江正之氏が担当をしている。改装する建物は「空き家」となっていた住宅である。空き家を再生し、新たな地域価値として機能させるということは、現在地方都市が抱える課題を解決する1つのモデルとしても期待が高まる。(写真中央:藤道健二市長・写真右:入江正之早稲田大学名誉教授)