G&MARKS(ジーアンドマークス)は『よい変化』をテーマに、日本の魅力を開拓するプロジェクトです。日本には未開の可能性や価値がまだまだあります。伝統文化や土地土地の魅力、人やものごとのアイデンティティを大切にし、これからの未来に向けてよりよい変化を起こす。そんな活動を応援し、紹介します。
HITOTOTOCHI:人と土地の関係から始める土地の価値化

土地 × 人 × 地域

HITOTOTOCHI PROJECT(ひとととちプロジェクト)は、土地の価値化や、その地域ならではの魅力的な土地の活用、土地に関する諸問題の解決、土地の未来価値の創出などを目指したプロジェクトである。そもそも土地とは私たちにとって何であるのか。当たり前となっている存在について改めて目を向けるきっかけを生み、世代を超えて多角的に『人』と「土地』のよりよい関係性を考える。シンプルではあるが、新しい切り口のプロジェクトである。

プロジェクトの背景の1つには、地方都市における「農地」や「空き地」の問題がある。近年農家の高齢化や後継者不足により、かつて広い土地を管理していた生産者も土地を抱えたまま生産規模を縮小したり、生産を辞めるケースが増えてきている。その場合農地は転用や売却をしない限り『耕作放棄地』となり、維持管理の対象となり、ゆくゆくは相続の対象となる。農地の減少、耕作放棄地の増加の流れは年々拡大している。「休耕地」「遊休農地」など、農家の意思や状況に応じて「土地を表現する言葉」は増えるが、土地が価値化されているわけではない。耕作放棄地は、雑草や害虫の増加など周辺農家への影響を生み、国土の70%近くを占める中山間部では農地の減少が緩衝地帯の減少に直結し鳥獣被害を増加させている。ゴミの不法投棄や治安の悪化、自然災害への防止機能の低下などへの影響もある。農家も望んでそのような状況を招いているわけではない。このような状況は、社会環境として改善の余地が十分にある。

『人』と「土地』のよりよい関係性を考え、土地を価値化することができれば、その土地土地、ひいては地域の魅力開拓にもつながる。しかし「農地」や「相続」の問題においても、例えば農地のため農家に、相続のため高齢者にという短絡的な考えではなく、できる限り多くの立場の人、地域の人を巻き込んで、みんなで『人』と「土地』のよりよい関係性を考えよう、という動きを目指してる。一見遠回りに見えるが、社会的問題にはさまざまな要因が絡んでいる。その分、これまでにないアプローチのプロジェクトに期待は高まる。どんな成果が生まれてくるか、楽しみなプロジェクトである。